LOAM :

"おおいた住宅情報誌 WISE"


2011.01.27


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昨日発売の、おおいた住宅情報誌『WISE』に、昨年7月に施行させていただいた佐伯市のcocoro animal clinicが掲載されました。しかも、なんと表紙です!それも僕がデザインした水盤からのアングルですよ!!興奮して事務所が寒いの忘れましたね。15分間だけど(笑)。

完成してからというもの、どんどんピックアップされていくこの建築。それだけ完成度の高い物を、施主のI様ご夫妻をはじめ、建築家DABURAの光浦さん、現場担当の平野工務店・眞木さん、グラフィックデザイナーJOUROの小野くん、ando stoneの安東さん、そして僕。みんなで試行錯誤し、創りあげた美意識の結晶が、この素晴らしい建築を誕生させたということだと思います。

あの時の事を考えていたら、水盤時々ドックランを造るまでに、こんなエピソードがあったのを思い出しました。当初、建築家の光浦さんは水盤を造る事に反対だったんです。奥様にもメンテナンスの事や費用面のことも話し、最初の打合せで奥様が抱いてた『水盤とかいいなぁ〜』という淡い夢は打ち砕かれ、木々が生い茂る雑木風のお庭を提案してくれという方向に変わってしまったのです。

だけど、僕は諦めきれませんでした。だって既にイメージが完璧に出来上がってたから。なので、ファーストプレゼンテーションの時に、僕は敢えて無駄と分かっていながら2プラン、雑木林風のお庭と、水盤のあるお庭の提案をしました。これは裏情報ですが、実は水盤プランの方をめっちゃ気合い入れて描いて、雑木プランの方を少々雑に仕上げてました(笑)。だって僕には勝算があったから。メンテナンス面?いつも水を溜めなきゃいいんです。コスト面?水深を薄く造れば安くあがるでしょう。その2点の解決策をもって僕は打合せに挑みました。

そしたらどうでしょう。反対だった光浦さんが、その絵を見て『やっぱ水盤いいなぁ〜(光浦風に)』とすぐにひっくり返ったのです!(笑)。それと同時に施主のI様にも加速が付き、『どうせ造るのならば中途半端なのは嫌だ』と全面石張りの今回の水盤が誕生したというお話です。奥様がよくおっしゃってました『あたし達いつも"行き当たりピッタり"なの。』と。まさにその通り。お見事です。






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工事最終日。今回関わった人達みんなで佐伯の町に打ち上げへ繰り出しました。それはそれは、みんながあの建物に対する熱い思いを美酒に酔いしれながら語り合いました。あの時の写真が数枚あったので、今日はそれをupしますね。

一次会、二次会と、みんな佐伯に泊まる覚悟が出来てたのでハイペースで飲みまくり、最後に〆でたどり着いた、小野くんおすすめの佐伯名物ゆうちゃんの"ごまだしうどん"。キンキンの生ビールと、スナックの薄いウイスキーで冷えきった胃袋を、あったかく、あっさりとしたうどんがやさしく包み込んでくれました。生き返る至福のひと時。写真2枚目が至福のひと時に浮かべる最高の表情。彼がDABURAの光浦さんです(どんなタイミング)。

みなさん、またあんな現場がやりたいですね。




P.S.
写真の3枚目・右側に写るのは、
DABURAスタッフ榎本くんの細かった頃です(笑)