LOAM :

2010.08


"プラスチックの型屋"


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今日、お昼にコンビニで割子そば弁当を買いました。
そんなにお腹も減ってなかったしこれぐらいで充分かなと。
たまに買うんですよね。
わさびをガツンときかせて食べるのが好きです。

で、食べながら入ってる容器を見て思いました。
なんて複雑な形なんだと。

汁を入れる部分は円に。左下の浅い部分にはネギ。
その隣の長方形には卵焼き。
その右の四角いグリット状の部分には、そば麺を一口サイズで。

驚きです。
細かすぎる(笑)。

でも、思いました。
もし僕がこんなプラスチックの型を作れる人と出会ったりしたら・・・
ひょっとしたら、今まで考えもつかなかった発想で、素晴らしいものができるかもしれない。
世紀の大発見をするかもしれない。

そう考えたら、人生って本当に未知なる可能性を秘めてるなって、
この一個のプラスチックの容器で、そこまで考えてしまった俺。
細かすぎる?(笑)。

いつかそんな人に出会える事を夢見て_。





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"お蔵へ"


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"お蔵入り"という言葉があります。
現代の風にいうと"イナバ入り"ってとこでしょうか。
こういう仕事をしていると、日の目をみない作品って沢山あります。本当に沢山。
ちょっとやり過ぎた。気分が乗らず入り込めなかった。趣旨と違った。
瞬間的に拒否された。時間がなさ過ぎた。
などなど、挙げたら切りがないぐらい理由は出てきます。

さて、今回のお蔵入り理由はなんでしょう?
正解は、
『そこまで求めてなかったのを、絶対イイと自画自賛してゴリ押しした。』です(笑)。
あるんですよね。。思い入れが強くなり過ぎてスベッてしまう事って。。。
『場所も別府という温泉地だし、ドーナッツの出来立て感が、ほら、ほくほく出てさぁ!』・・・・と。。。
やはり、相手を程よく見失わない程度に冷静に。これが肝心ですね。

結局お店にはOPEN時間などしか採用されなかった訳ですが、
最後にオーナーさんから嬉しいお言葉をいただきました。
『色々とご提案ありがとうございます!あれ、いつか何かの時に是非使わせてくださいね!!』と。

どうですか、このお言葉!
ということは、つまりこの状態は、
"開けっ放しの蔵"ということですね!

もしくは、"閉め忘れたイナバ物置"か(笑)。。。

どちらにしろ、日の当たる場所が良いに決まってます。
いつか使われる日を夢見て、ここで気づかれるよう、
ちょっとだけ日に当ててやろうと思います。

世間はこれを"イナバ物置の扉に挟まった状態"という(笑)。



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"みいちゃんは"


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『みいちゃんは』

170mm×275mm/92頁作品集
EPSON COLOR IMAGING CONTEST 2009 佳作


娘みさきの、初めて歯が抜けるまでの42日間を、
毎朝届く、その日の新聞に綴っていった思い出深いアルバムです。
上部にみさきの歯が抜けるまでの日記、左ページには僕の毎朝の観察メモ、
右ページに毎朝の状況写真という構成になってます。

毎朝カメラに向かって歯の状況をみせるという事に、最初は乗り気だったけど、
日が経つにつれ機嫌の悪い日があったり、学校へ行く時間がない日だったり、、
最初は歯をテーマにしてたはずなんだけど、だんだんその時の家族の状況までもが
反映されるようになり、最終的にはなんとも言えない、
家族の大事な大事なアルバムになったのでした。





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娘みさきの初めて歯が抜けるまでの42日間を綴った本『みいちゃんは』の記事が、
H22年7月1日の大分合同新聞夕刊に掲載されました。







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"Barrack OPEN!"

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シェアオフィス『Barrack(バラック)』オープンしました。
友人であり大工の河野 健太郎くんの会社『Plus(プラス)』と、僕の会社『LOAM』で、
シェア(共有)オフィスを立ち上げました。

この『Barrack(バラック)』という名の由来は、
元々英語では、仮設小屋や兵舎という意味があるのですが、
今回借りた建物は、お世辞にも決して立派とは言えない外観だけど(大家さんごめんなさい)、
色々な素材が合わさることで、簡単かもしれないけれど建物として成立している。
僕らの周りにも色々な要素をもった友人、知人がいますが、
これらがパタパタと合わさる事で、何らかの形が出来上がる。
なんだか今の僕等の状況と、この建物にぴったりだなと思い、
このネーミングにしました。

事務所打ち合わせルームの天井ガラス部分に、こういう言葉を入れました。

【I belive the joint is the beginning of ornamentation.】
"私は、接合部が装飾の始まりであると固く信じている。"

僕がとても好きな建築家ルイス・カーンの言葉です。
もの作りの出発点。何かがこの場所から生まれる、
そんなスペースなればという願いを込めてます。


なので、Barrackのロゴタイプも色々な断片を組合わせて構築しました。
一つ一つの文字が主役を張れる、仮面ライダー大集合のような、
贅沢すぎる出過ぎたタイプを作りました。
周りからは意外と言われましたが(笑)。


Barrackの場所です。
大分市永興の福徳学園(旧城南高校)正門前を右に見た時に、左へ。
アパート駐車場と民家の間の道を道なりに(左へ)進みます。
すると約30m程進んだとこの城南小学校グランド沿い左手角に、
二階建て倉庫が出てきますので、そこの2Fがオフィスになります。

環境は小学校のグランド沿いということもあって、なかなかのどかで賑やか所です。
休み時間ともなると、多くの子供達がワイワイ校庭を駆け回り、
なんだかこちらも、とってもパワーをもらえます。

ちょうどオフィスの窓から見える高さが学校の校庭と同じレベルになり、
フェンス沿いには、今は緑ですが、大きな大きな桜が列植されていて、
なんだか春がとっても楽しみな景色になってます。
実は、この場所を選んだ最大の理由だったりもするのです。
僕も健太郎くんも宴会が大好きなもんで(笑)。

さて、ここで地に足をつけて、ガッチリ頑張って行きたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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"good morning LOAM"



運転をしてたら、助手席に乗っていた娘のみさきから、
『パパ、会社やめてなにするん?』と、突然な質問をされた。
それに僕はこう答えた。
『ん?今と同じ仕事するよ。』と。
そしたらみさきが、
『同じ仕事だったら、べつに会社やめんでもいいやん。』と言った。


14年間、学生を卒業してからずっと同じ会社で働かせていただきました。
辞めたいと思った事は何度もありましたが、目紛しく変わる業務をこなすのと、
日常生活の安定を求めてたら、いつの間にか、
本当にあっという間に14年間が過ぎていったような気がします。

何度も辞めたいと思った事があると申しましたが、
その当時は、その"なぜ辞めるのか?"という答えがかなり曖昧な、
フワフワした状態だったと、今振り返るとそう思います。


『んん〜。でもな、パパ、自分でおもしろい事やりたいに。』

色々な想いもありましたが、子供にわかりやすい表現でそう答えました。
でも、シンプルなところはそういう事かもしれないです。
ただ、自分で"絶対"やるんだ、という覚悟がなかっただけだったかもしれません。


そのみさきから、会社を辞める間際の精神的にも肉体的にも
一番キツかった時に、ある一通の手紙をもらいました。

【パパへ】
いつも、きついと思うけどみいちゃんは、
いつもきついです。パパはきつくないですか?
もうすぐしごとは、ちがうところになるけどがんばってね♡


笑い過ぎて腹が痛かったです(笑)。
そして、なんか、ありがとうという気になれた、
この手紙は大事に仕舞っておこうと思います。



【LOAM(ローム)】。
分かりやすく言えば『土』の事です。
関東ローム層とか、学生時代に勉強しましたよね。
なぜこの名前にしたのか?と聞かれると、何度聞かれても違う答えになるぐらい、
本当に色々な意味を、想いをこめてます。
質問がある方は是非、僕に会った時に聞いてみてください。
というか、誰かに一言でまとめて欲しいと願ってます。


はじめまして。
LOAMの田部光昭と申します。
とっても想いのこもったものを創りたくて、独立しました。


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